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不良コアをAIで早期発見する「MARCRAY」

 

一般建築物のセメント系固化材を用いる地盤改良工法において、改良体の品質管理「全長コア」の一次判定に、画像認識AIを利用した全長ボーリング「コア」判定アプリケーション「MARCRAY(マルクレイ)」を開発しました。

品質検査に用いられるコアの確認
柱状改良工法は、セメント系固化材を水と混ぜてスラリー状にしたセメントミルクを、現地の土と混合撹拌して柱状の改良体を築造する 工法で、土質毎に発現強度のばらつきが懸念としてあります。強度のばらつきが少ない高品質な改良体が築造できているかを確認する為、工後には改良体自体にボーリングを行い、改良体の品質サンプル「コア」を採取。試験所にて品質検査を行います。

※実際のコラムZ工法の現場では、100本の柱状改良体につき1本以上のボーリングコアを採取することが品質管理の手法として定められています。

品質検査の課題
一般建築物や工作物を対象とした柱状改良工法では、打設後28日で試験をします。ボーリング時の採取不良や位置間違いなどで、ごく僅かではあるものの試験ができないと判断される場合があります。再採取、再輸送によって不良コアの発見が遅れると、基礎工事の工期に影響を及ぼすといったリスクがありました。 品質試験が行えるコアが採取できているか、現場での判断が必要となりますが、多くの経験が必要でした。

不良コアをAIで早期発見する「MARCRAY」

現場で採取したコアの状態を一定基準で判断する。それを可能にするのが、画像認識AIを利用した「MARCRAY」です。

MARCRAYはSalesforceの画像認識に特化したAI「Salesforce Einstein Vision」を活用し、サムシングの豊富な過去データを学習させて開発した全長ボーリング「コア」の一次判定アプリケーション。現場ではボーリングで採取したコアをスマホカメラで撮影すればOK/NGの判断ができます。検査にかかる時間は、わずか30秒~1分。 そして判断結果は品質検査前のエビデンスとして残ります。

MARCRAYによってサムシングの地盤改良工法のさらなる見える化が実現し、お客様の建設スケジュールへの影響を最小限に抑えることができるようになります。

*:kiipl&napは株式会社サムシングの新規事業として誕生しました。